人の生くるはパンのみによるにあらず。新約聖書 マタイ伝より。
人間はお金や食料などの物質的な豊かさだけでなく、精神的な豊かさや心の拠り所こそが、人間らしく生きるために不可欠であるという意味です。
「確かに、そのとおりだな」と。
しかし、この人間特有の性質が、私たちを生きづらくさせます。
精神的な豊かさを求め、
「自分は何のために生まれてきたのか?」
「人生の目的が見つからない」
「目的がない自分はダメな人間だ」
そう悩み、苦しむ。
人によっては、こうしたことを永遠に繰り返しているのです。
頭ではわかっている、けど止まらない。
人間とは難儀な生き物だと感じさせます。
私も、しょっちゅう自問自答していました。
ですが、精神的な満足は、難しく考えなくても、意外と簡単に見出すことができることに気づきました。
ローマ皇帝でありながらストア派の哲学者であったマルクス・アウレリウス は、毎晩のように日記(『自省録』)を書き、自分自身を戒めました。
世界の王でありながら「自分は何のために生きるのか?」「人間としてどうあるべきか?」を自問自答し続けた一人です。
マルクス・アウレリウスの結論は、「夜明けに起きるのがつらいとき、私は人間の仕事をするために起きるのだ」と言い聞かせることでした。
大きな目的や使命を見つけることではなく、「今、ここにあるべき自分の姿を演じること」に心の平穏を見出したのです。
私たちが、今生きている世界。
例えば、仕事、家族、自分の国について、それなりに理解して生きています。
この職場には、こういう方がいて、この方には、こういう良い面と悪い面があってなど。
このコンビニは、利便性が良い。
スーパーは遠くて、少し不便など。
こうした自分の周囲の世界に100%満足して、生きている人はいないでしょう。
なぜなら、私たちには向上心があり、生きていると「ここがこうだったらいいのに!」「ここを変えたい!」という部分が必ずあります。
「あの上司は、理不尽だ」
「役所の人間の態度が悪い」
「あの自転車、周りを見たらいいのに」
とか。
ですが、心の中で、そう思っていても、世界は何も変わりません。
なぜなら、変化には行動が必要だからです。
そこで、大事なことは、今の自分が「今日1日でできることだけを考え、集中して取り組む」ということです。
前述した事例もそうですが、他にも、
「パートナーからLINEが返ってこない」
「あの人の態度がイライラする」
「物価高で苦しい家計」
これらはすべて、自分ではどうにもできない「神の領域(コントロール外の出来事)」なのです。
それらに思考を奪われていると、物質的に豊かになったとしても、精神的に苦しむことになってしまいます。
自分のコントロール出来ることだけに集中すると、あなたの目に映る世界は変わり始めます。
・街を掃除してくれる方がいるから、道路がキレイになるように。
・警備員の人がいるから、交通の秩序が保たれているように。
それぞれの行動は、世界に連鎖していきます。
私たちが出来ることは、地球規模で見れば、小さいかもしれません。
ですが、1日1日を「今」出来ることに全力で取り組むことで、確実に目の前の現実世界に、影響を与えます。
収入を上げるために、何か代行サービスを出品してみると、誰かが見つけてくれて、あなたに仕事をお願いするしれません。
「ありがとう」と声をかけるだけでも、相手の1日の世界は、気持ちよく変化し、その変化が、相手の交友関係にも精神的な豊かさをつなげていくかもしれません。
マルクス・アウレリウスが、「あ〜布団の中あったかいな。出たくないな。……いやダメだ、私は布団の中でぬくぬくするために生まれたんじゃない、人間の仕事をするために起きていくんだ」
そう、自分に声をかけて、務めを果たそうとしたように、私たちは、今の自分にできることに少しずつ取り組んでいくことで、あなたの目の前にある「半径2メートルの世界」だけは、確実に変えることができるかもしれません。
そして、今、目の前のことに没頭して、取り組むことが、最終的には、生きがいや働きがいといった精神的な豊かさへとつながっていくものだと考えています。
1億稼いで1億失った男|オンラインビジネスの専門家|稼ぐ・守る・増やす、3つの1000万を達成する1000人を輩出する【Road To 1000】主宰|ビジネスで1000万|望まない人生にNOと言うためのファックユーマネー1000万|好きな人との穏やかな日常への一歩:資産1000万|Udemy講師|Kindleベストセラー作家|VIPコミュニティ運営