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毎日の些細な選択で消耗していませんか?
最近、Netflixを開いて「何を観ようかな」と20分以上迷ってしまったことはありませんか。
20分は少し大げさかもしれませんが、新作がたくさん並んでいる画面を見て、5分や10分ほど悩んだ経験がある人は多いはずです。
アニメでも、「転スラ」や「異世界農家」のような面白そうな作品が、一度に5個も6個も同時に出ていたりします。
これはNetflixに限った話ではありません。
朝起きてクローゼットの前で10分間悩んだり、お昼休みにスマートフォンで延々とランチのお店を検索してしまったりします。
食事でいえば、サブウェイを注文する時のように、選択肢が多すぎて何でも選べる時代になっています。
些細なことのように見えますが、これらは私たちが限られた時間を使う上で、非常に深い問題とつながっています。
そしてそれは、「成功すればするほど、自分の自由が奪われていく」という本日のテーマにも直結していきます。
「成功=豊かになる」という常識の裏側
ほとんどの人が「成功すれば幸せになれる」と信じています。
もちろん、成功の定義は人それぞれ異なりますが、基本的には成功して選択肢が増えれば、人生はより豊かになると考えているはずです。
ですが、その「常識」が、かえって私たちを苦しめている可能性があることについてお話ししていきます。
「苦しめる」という表現は少しオーバーかもしれません。
しかし、選択肢が増えることの裏側に潜む構造を知っておくことは大切です。
いざ自分が成功し、さまざまな選択ができるようになった時に、「あの時はこのことだったのか」と自ら対策を打てるようになります。
だからこそ、頭の片隅に入れておいていただければと思います。
なぜ選べるほどに動けなくなるのか
今日の話を最後までお聞きいただければ、なぜ成功した人ほど迷うのかが明確になります。
選択肢が増えれば増えるほど、なぜ人は動けなくなってしまうのか、その仕組みをご理解いただけるはずです。
仕組みが分かれば、「なぜ自分はこんなに行動力がないのだろう」「なぜこんなに優柔不断なのだろう」と自分自身を責める必要がなくなります。
今回は、映画『ウルフ・オブ・ウォールストリート』のマーク・ハンナ役などで知られるハリウッド俳優、マシュー・マコノヒーさんが実践した3つの原則をご紹介します。
この原則を取り入れることで、朝起きた時に「今日はこれをやる」と迷わず決められるようになります。
そして、一つのことに集中し、着実に形にしていく「やり抜く力」を身につけることができます。
3ヶ月後に訪れる新しい世界
この原則を実践すれば、3ヶ月後には成功したあとにやってくる「本当に今のままでいいのだろうか」というモヤモヤが消えていくはずです。
そして、自分がしっかりと前に進んでいるという実感を、あなた自身で得ることができるようになります。
逆に、こうした構造を知らないまま過ごしてしまうと、「なぜか心が満たされない」という違和感を抱えたままになります。
頭のモヤモヤ感が消えず、単にもったいない時間を過ごしてしまう可能性があります。
ご自身の人生を生きているという実感を取り戻すためのヒントをつかみ取ってください。
21億円のオファーを断った男
ここで、先ほど触れたマシュー・マコノヒーさんのエピソードをご紹介します。
彼はロマンティック・コメディのスターとして絶頂期にいた時、なんと21億円ものオファーを受けたそうです。
一般的な生涯年収である約2億円の10倍という、信じられないような金額です。
私であれば、普通のお仕事なら喜んで飛びついてしまうと思います。
ですが、彼はこの莫大なオファーを蹴りました。
そして、オファーを断った後、20ヶ月間もハリウッドから姿を消してしまったのです。
彼はなぜ、そこまで極端な行動に出たのでしょうか。
快適さが奪った「手応え」
のちに彼は、当時の状況についてこのように語っています。
「量は得ていたが、質が足りなかった。自分には負荷が必要だった」
つまり、仕事自体は順調で報酬も素晴らしかったものの、彼自身の中での「手応え」がなくなってしまっていたのです。
毎日同じことの繰り返しで、自分が成長しているという実感が持てない状態でした。
成功がもたらす快適さが、彼の人生から「心地よい抵抗」である「負荷」を奪い去ってしまったのです。
負荷がなくなることで、自分の人生の形が失われつつあると感じていたのだと思います。
私たちに必要な「心地よい負荷」とは
「負荷」と聞くと、ストレスや重荷といったネガティブなイメージを浮かべるかもしれません。
あるいは、筋力トレーニングで自分を追い込むような、激しい努力を想像される方もいらっしゃるでしょう。
ここで言う負荷とは「心地よい抵抗」のことです。
筋肉トレーニングを思い浮かべてみてください。
ダンベルを持ち上げる時、ある程度の「しんどさ」や「負荷」がなければ、筋肉は大きくなりませんし、以前より強く育つこともありません。
自分の筋力に対して「重い」と感じる負荷があるからこそ、筋繊維が刺激を受け、「早く修復して前より強くなろう」と反応するのです。
専門用語でいう「超回復」の仕組みです。
脳も心も負荷によって成長する
これは私たちの人生においても全く同じことだと言えます。
脳や心に適切な負荷をかけることで、より強くなるという研究結果もあります。
乗り越えるべき壁があるからこそ、自分の成長を感じ、手応えを得ることができます。
少しの緊張感があるからこそ、充実感を抱きながら一つのことに集中できるのです。
マコノヒーさんは、このことを非常にわかりやすい例えで語っています。
「宇宙空間には重力がないから、何でも浮いてしまう。
それは自由というよりも、ただ漂流しているだけだ」
「一方で地球には重力がある。地面を蹴って歩くことができ、壁があるからこそそれを押して前に進むことができる」
つまり、負荷である重力があるからこそ、私たちは自分の足で歩き、自分の人生に形を作っていくことができると伝えたかったのです。
現代社会が奪っていくもの
ところが現代社会は、この大切な「負荷」を私たちから奪い続けています。
日本においては、選択肢が多すぎて何でも選べる時代になっています。
例えば、昔であれば映画館に行かなければ楽しめなかった映像作品も、今はスマートフォン一つで電車の中からでもアクセスできます。
美味しい食事や水も、Amazonで注文すればすぐに自宅に届きます。
努力することなく、ある程度何でも手に入ってしまう状態です。
もちろん、経済的な事情は人それぞれですが、娯楽一つをとっても非常に便利で豊かな時代になりました。
選択肢が多すぎる時代の危険性
便利になりすぎて逃げ道が多くなると、一つのことに腹をくくらなくても生きていける状態になってしまいます。
このことに対して、マコノヒーさんは警鐘を鳴らしました。
「選択肢が多すぎると、誰もが等しく暴君になり得る」
「暴君」という言葉をどう解釈するかはお任せしますが、選択肢が豊富すぎると、つい自分の都合だけで物事を判断してしまうということです。
少し気に食わなければすぐに辞めてしまったり、ちょっと難しい壁にぶつかれば別の道を探したりしてしまいます。
「いつでも出られる」「いつでも逃げられる」と考えてしまうのです。
最後までやり切らないことの後ろめたさ
例えば、資格試験に向けて勉強を始めようと決意したとします。
試験に合格できるかどうかは自分の頑張り次第ですが、「試験を受ける」というゴール自体は設定できるはずです。
試験の日を迎える前にだらけてしまい、すべてが面倒になって、試験を受けることすらやめてしまうケースがあります。
自分で「やろう」と決めたことを最後までやり遂げられないと、無意識のうちに自分を後ろめたく感じてしまいます。
「自分に嘘をついた」と感じ、やがて「どうせ自分はこういう人間だから」と言い訳をし始めてしまうのが大きな問題だと考えています。
もちろん、本当に嫌なことや過剰なストレスを感じることまで我慢する必要はありません。
本当はやりたい目標に向かっているはずなのに、一時的な困難に負けて安易な快楽や娯楽に流されてしまうのは、非常にもったいないことです。
逃げ道を断つ覚悟
こうした逃げ道がある状態では、物事に対して深く集中し、コミットすることができません。
18歳の時、オーストラリアに留学したマコノヒーさんはこう決意したそうです。
「1年間は絶対に帰らない」
期限を決めて、自分の逃げ道を完全に断ち切ったのです。
彼はこれを「パラシュートを引っ張らない」と表現しました。
飛行機から飛び降りて、パラシュートを引かずに飛ぶ、という比喩です。
飛行機に乗って帰国する選択肢を自分から消し去り、後戻りできない状況を自ら作り出したのです。
あなたにとっての「21億円」とは
私たちが今すぐに21億円のオファーを断る必要はありません。
できれば来てほしいと思うのは私だけかもしれませんが、今の自分にとっての「21億円」に相当するものを断ち、選択肢を絞ることはできるはずです。
ビジネスや起業において、「もし失敗したら、会社員に戻ればいいや」という逃げ道をなくしてしまうことです。
私自身がインターネットビジネスを始めた頃、学歴も人脈もありませんでしたが、何が何でもこの道で食べていくと決意しました。
途中で周りの声に流され、「安定が一番だからやめておけ」という意見に従っていたら、今の自分は存在していなかったはずです。
実際にウェブマーケティングの会社に転職しようとした時も、親友の店長から猛反対され「縁を切る」とまで言われましたが、ここでひるむわけにはいきませんでした。
私は親の死に目にも会えない人生は嫌でしたし、好きな人のそばにいられない人生も嫌でした。
だからこそ、この道一本で行くと腹を決めたのです。
今日から試せる3つの原則
マコノヒーさんのエピソードから、私たちが日常に取り入れられる3つの原則をご紹介します。
原則1:一つ目は、「自分の仕事や人間関係を、自分事として扱う」ということです。
これらを「借り物」として扱ってしまうと、心のどこかに「まあいいか」という逃げ道が残ってしまいます。
原則2:二つ目は、「選択肢を意図的に減らす」ことです。
習慣で言えば、環境を作るということです。
朝食のメニューを固定する、服を3パターンに絞る、1日の仕事の優先順位を毎朝3つまでにするといった具合です。
やらないことを明確に決め、自分の人生の優先順位を整理することが大切です。
原則3:三つ目は、「感心するだけでなく、関与する」ことです。
尊敬する人に出会った時、「お会いできて光栄です」で終わらせるのではなく、さらに一歩踏み込んでください。
「私は今これをやっています。〇〇さんならどう考えますか?」と質問を投げかけ、短い時間でもヒントをもらえないか積極的に関わっていくのです。
楽な選択は、明日をきつくする
もし一つだけ選ぶとしたら、私は三つ目の「関与する」ことを強くお勧めします。
これを実践することで、自分の中の学びの質と量が劇的に変化するからです。
最後に、マコノヒーさんの言葉をお伝えします。
「今日、楽を選ぶと、明日はきつくなる」
当たり前のことに聞こえるかもしれませんが、これを日々実践することは簡単ではありません。
今日運動をサボれば明日は体が重く感じられますし、今日30分だけでも運動すれば明日は体が軽く感じられます。
短期間の負荷がもたらす長期間の自由
短期間の快適さを追い求めると、複利の効果によって、長期的には大きな苦痛となって返ってきます。
裏を返せば、短期間に少しの負荷を受け入れることが、長期的には素晴らしい結果と本当の自由をもたらしてくれるのです。
日々の小さな選択が、私たちの未来にとって非常に重要になってきます。
成功がもたらす快適さは、必ずしも自由とイコールではありません。
快適さだけを求めると、人生という形が失われてしまいます。
真の自由とは、自分がなりたい姿に向かって意図的に逃げ道を断ち、みずから適切な負荷を選ぶ覚悟の中にあります。
まとめ
今日から一つだけで構いません、何か新しい選択を試してみてください。
- 「逃げ道を一つ塞ぐ」
- 「選択肢を意図的に減らす」
- 「尊敬する人に自分の意見を伝えてみる」
など、少しだけハードな選択を意識してみましょう。
それを続けていけば、3ヶ月後にはあなたの人生に鮮やかな彩りが生まれ、迷いが消えていくはずです。
そして、自分の理想のために力強く前に進む実感を味わっていただけるかと思います。
今日も過去を悔やまず、未来を憂えず、今の最善に全力を尽くしてまいりましょう。
最後までお付き合いいただきありがとうございました。
では最後に、ストア哲学の名言をご紹介して終わりたいと思います。
障害こそが道となる。我々の行く手を阻むものこそが、逆に我々を前進させる力となる。 マルクス・アウレリウス
最後までお読みいただきありがとうございました。
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